再開。

会社員としての日々は巨大な資本主義に巻き取られてどこからか湧いて出てくるタスクをモグラ叩きのように潰していく作業に1日の大半を費やし、その1日の連続です。元々好きだった建築を仕事にして、その仕事内容は想像と大きな差はないもののやはり会社に属して利益のために最短距離で行動しなければいけないという理念によって心を摩耗されていきます。

これを改めて書き出してみるとなんて悲しい事なんだろうと思うけれど、幸か不幸か忙しさの中では色んな事を忘れていきます。

大人になるという事は、感受性をある程度奥の方にしっかり隠しておくことであると村上春樹は語っているけれども、悲しい事をきちんと悲しみ切る事ができたり、時間をかけてコンテンツ咀嚼できたり、不器用でも自分なりの表現を昇華させる事ができる人は魅力的だなあと最近改めて思うようになったので、誰にも見られていないこのブログを再開します。